『包装タイムス』2016年4月号「50th包装タイムスカプセル」に社長のインタビュー記事が掲載されました。
CPET容器実用化に徹して
【食品容器・耐熱容器業界】食品容器の中でも軽量容器とはジャンルの異なる「耐熱容器」のマーケットが拡大していることは間違いないと考えます。
少子高齢化、単独世帯の増加など多様化という時代ニーズを反映し、家庭内での”食”の在り方がさらに変化すると思われます。また、2千万人近い外国人観光客が来訪する今、関係各局の努力で3千万人、4千万人の観光客が日本を訪れることが現実味を帯びています。安心して旅行を楽しんでもらうため調理を行う人間の数も必要です。それ以上に冷凍や冷蔵保存から加熱調理がおいしく簡単に行える包装容器が必要だと考えます。
家庭内も同じ。電子レンジはもちろん”スチコン”などの購入家庭が増え、IoT(モノのインターネット)の普及促進で便利さが加わり、冷凍庫から直接、加熱・調理することが今以上に求められるものと考えます。
【企業】1967年(昭和42年)に創業した当社はこれまで、デザートカップなど贈答品に関連した成型容器を手掛け、真空成形・圧空成形化工の技術進化に努めてきました。
特に、220℃のオーブン加熱調理した食品を冷凍保存・流通し、レンジアップで解凍・温めて食べる、この一連の対応が可能なCPETを素材とする耐熱容器の実用化に取り組み、高温調理を可能とし、製造時間の短縮による生産コストの削減などに評価が高まり、多方面で採用していただけるようになりました。
先代社長は常々、「山椒は小粒でもピリリと辛い」と私や社員に言い残してきました。CPET・透明耐熱容器のパイオニアとして10年後も、またその先も先頭をきって走っていたいと思います。
【私】10年後は髪の毛も薄くなっているかもしれませんね(笑)。しかし企業の姿勢として地域に根ざした社会貢献を目指しており、私個人としては地元・奈良県に恩返しができる人間でありたいと熱い思いを持って取り組みたいと考えます。