『包装タイムス』2020年4月号にBAKEQが紹介されました。
トップシール対応を訴求
独自のC-PETシリーズに視線
吉村化成は、高耐熱C-PET食品容器「BAKEQ(ベイクック)」シリーズの展開を加速する。盛り付け作業の大幅な簡略化や時短に寄与するものとして引き合いを増やす同シリーズは、ロングライフ化を可能にするトップシールのほか、独自開発の「ステップ嵌合」「スイッチ嵌合」の透明蓋、ラップフイルムなどにも対応できるのが魅力。幅広い活用が見込めるものとして、訴求を強めている。
C-PET容器のパイオニアとして多くの実績を持つ同社の「BAKEQ」は、耐熱220度という超高温に対応し、具材を並べてそのままスチームコンベクションオーブンなどで加熱調理ができる。グラタンやキッシュなどの惣菜、スイーツやパンなど、従来は商品化の難しかった”焼きメニュー”にも対応できるため、差別化の図れる開発が可能だ。また、人手不足が深刻化する食品業界の現場においては、アウトパック対応や作業効率化に役立つ機能性も高く評価されている。
優れた耐熱性やガスバリア性、レンジ対応の簡便性など、C-PETならではの優位性を最大限に生かす提案として、とりわけ訴求に力を注ぐのがトップシールへの対応だ。ガス置換(MAP)包装により中身の酸化を防ぎ、食品のロングライフ化を実現する。これによりアウトパックでの”作り置き”が可能になるほか、品質保持期限の延長による食品ロス削減も期待される。また、冷凍対応性能の向上や、輸送時の異物混入防止など、多くのメリットがある。
一方、独自開発の「ステップ嵌合」「スイッチ嵌合」の透明蓋にも注目だ。容器の収縮にかかわらず加熱調理前後の両方で嵌まることから、さまざまな製造工程に柔軟に対応でき、オペレーションの効率化が図れる。例えば、アウトパックで盛り付けた加熱前食品に蓋をして店舗に配送するケースにおいては、店舗での仕上げ調理後に再度同じ蓋を嵌められるため、そのまま陳列し素早く販売することができる。
「BAKEQ」本体には、汎用的に使える8サイズ、各2色(茶・乳白)を用意している。中食市場のニーズに応えた充実のラインアップにより、さらにオールマイティーな分野やシーンへと活躍の幅を広げたい考えだ。